神宮外苑再開発 責任に頬かむり 小池都知事

東京都の小池百合子知事は16日の定例記者会見で、多数の樹木を伐採して超高層ビル2棟を建設する神宮外苑再開発について「(再開発は)適正に手続きが進められている」と述べ、自ら事業認可したことに頬かむりする無責任な態度を示しました。

国際影響評価学会(IAIA)日本支部は15日、小池知事宛てに
▽評価書の不備を指摘しているユネスコ(国連教育科学文化機関)諮問機関イコモスの国内委員会の専門家を招き、事業者と公開の議論の場をつくる
▽それまでの間、工事を中止する
―ことを求めていました。

小池知事は「都の審議会で(イコモス国内委員会の)指摘に対する事業者の説明が行われ、評価書に虚偽や誤りはないとの結論だったと聞いている」と発言し、公開の議論の場については触れず。

都が再開発を進め、自ら事業を認可したにもかかわらず、「事業者には引き続き事業実施の意義などをしっかり情報発信していただきたい」と、事業者に責任転嫁しました。

(「しんぶん赤旗」6月17日付より)

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