関東大震災100年 国会で映画上映
100年前の関東大震災時、デマ、流言が広がるなかで多数の朝鮮人・中国人が虐殺された事実の記録映画「払い下げられた朝鮮人」の上映会が13日、国会内で開かれ、300人が参加しました。
「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年 犠牲者追悼大会実行委員会」の主催。あいさつした一般社団法人ほうせんか理事の西崎雅夫さんは「政府はいまもこの問題について『政府内に記録がない』という態度です。歴史の事実に向き合いたい」とのべました。
作品の監督、呉充功(オウ・チュンゴン)さんが講演し、千葉県習志野市の陸軍高津支鮮人(中国人・朝鮮人)収容所戒厳司令部に「保護収容」された朝鮮人が、自警団に払い下げられ虐殺された事実をあげ「軍と警察と民間の間で人の命がリレーされた。歴史の事実から逃げないでほしい」と強調しました。
日本共産党の吉良よし子参院議員が参加し「100年前に起きた虐殺を絶対に風化させない。日本社会からあらゆるヘイトクライム(特定の属性をもつ人への偏見や憎悪から引き起こされる犯罪行為)を一掃するために共に頑張ります」とあいさつしました。
(「しんぶん赤旗」7月13日付より)