東京都葛飾区の区立小学校で、民間など学校外施設で水泳授業が行われている問題で23日、「学校プールを守る葛飾連絡会」発足準備会が開かれました。
区教育委員会は2020年、校内プールを廃止する方針を一方的に決定。今年度は区内にある49区立小学校のうち、24校で実施されています。
そのなかで
▽移動に時間がかかり過密スケジュールになる
▽夏休み中のプール指導が廃止される
▽授業の間隔が1ヵ月以上あく
▽受け入れ施設を学校使用中は一般利用者が使えない
―などの事態が発生。また、施設のインストラクターと教師の間で十分な指導方針での打ち合わせができず、授業なのに教師が指導の主体にならないなどの問題が起きています。
「準備会」では、昨年度からプールの廃止が実施された水元小学校の地域「有志の会」共同代表の高橋信夫さんが、この間の動きや問題点、今後の課題などを報告。「学校プールの存続は公教育全体を守り、充実させる運動です」と訴えました。
今後、校区ごとだけではなく、全区的な運動にしようと、連絡会発足にむけ、学習会や教員や保護者への働きかけを広げていくことを確認しました。
(「しんぶん赤旗」7月25日付より)