小池都知事、神宮外苑計画巡り
明治神宮外苑(東京都新宿・港区)の再開発問題で、事業の施行を認可した小池百合子知事は28日の記者会見で、再開発への批判を「ネガティブキャンペーン、プロパガンダ」だと発言しました。
三井不動産など事業者が提出した環境影響評価書について、ユネスコの諮問機関の日本イコモス国内委員会から虚偽があると指摘が出ており、都の環境影響評価審議会が開かれましたが、内容は事業者の一方的な説明でした。
小池知事は都民・国民の批判に対して「イチョウ並木がなくなるとか緑を減らすとか事業者が言っていないことが広がった」「ネガティブキャンペーン、プロパガンダもあった」と発言。事業者の説明を全て容認しました。
業者説明うのみ 責任は免れない日本共産党都議団の和泉なおみ幹事長のコメント
100年近い樹齢の樹木を大量に伐採する事実に専門家や国際機関から厳しい批判が出ていることを、ネガティブキャンペーンだという知事の発言に驚いている。知事は、事業者の説明をうのみにしているが、事業者の説明は日本イコモスの指摘に応えていない。
神宮外苑の歴史と大量の樹木を犠牲に進める再開発計画に、反対の声はますます広がっている。都民、国民、専門家の声に耳を貸さず、的外れな反論で、事業認可を行った自らの責任を回避することは許されない。
日本共産党都議団は、都民の理解が得られない再開発計画の中止・見直しを求め、引き続き多くの都民・国民の皆さんとともに全力を尽くす。
(「しんぶん赤旗」2023年7月30日付より)