東京大会から考える
日本共産党北海道委員会は20日、あぜ上三和子党東京都議を招いて、「東京大会から札幌冬季五輪を考える集会」を開きました。札幌市の会場は、いすが足りなくなるほど市民が集まりました。
あぜ上氏は、中止を求める大きな世論と、日本共産党都議団の指摘を無視し、強行された東京五輪大会が財政問題、汚職や談合、五輪を“てこ”にした再開発、コロナ禍での開催や、ジェンダーや人権置き去りの開催であったと指摘。「東京大会がスポーツビジネスの集大成としての大会にゆがめられたことに対し、組織委員会も都も何の総括もしていない」と報告しました。
札幌市自身が命と暮らしよりも五輪招致に前のめりで、市民の声を反映しようとしないことや、市議会が住民投票に背を向けることにも不満が広がっていると、小形香織札幌市議が報告しました。
「オリ・パラを考える都民の会」の和食(わじき)昭夫共同代表がオンラインで発言。札幌の「住民投票を求める会」の神保大地共同代表が五輪開催の賛成反対問わず、「市民が決める」との運動を広げましょうと呼びかけました。
岩見沢市からの参加者は「五輪開催は市民運動であり、国ではなく市民が決めることが重要」と語りました。
はたやま和也衆院北海道比例候補が主催者あいさつし、巨大開発と五輪招致に税金を使うよりも、命と暮らし優先、市民世論が反対多数の意思に反する招致はするべきではないとの立場だと表明。「『汚職と利権にまみれ、経済対策の一環に位置づけられた札幌招致をこのまま進めていいのか』との声を大きくし、札幌市での健全な民主主義へとつなげていきましょう」と訴えました。
(「しんぶん赤旗」8月22日付より)