関東大震災朝鮮人虐殺 都庁周辺で市民
関東大震災から100年を迎えた1日、小池百合子都知事が朝鮮人虐殺の犠牲者追悼式典に7年連続で追悼文を送らなかったことに対し、市民らが東京都庁周辺でデモやダイ・インで抗議しました。
仕事帰りに参加した女性は、大震災時の朝鮮人や中国人の虐殺は「日本で最大のジェノサイドではないか。政治が加害の歴史に向き合わなければいけない。都知事が追悼文を送るまで声を上げたい」と語りました。
同日午後には、虐殺を否定するヘイト団体「そよ風」が墨田区の都立横網町公園にある追悼碑前で集会を計画していましたが、市民らの座り込みなどによって阻止されました。
市民は「帰れ、帰れ」と声を上げ、「犠牲者を侮辱するな」「人権を守れ」などと書いたプラカードを掲げ抗議。集会の開催を許可した東京都にも、批判の声が上がりました。
同団体は、これまで市民の追悼式典と同じ時刻に、同じ公園内の別の場所で集会を開いてきました。2019年の集会での発言は、東京都人権尊重条例に基づきヘイトスピーチと認定されています。追悼式典を主催する実行委員会は、碑前での開催は「死者への冒涜(ぼうとく)だ」と批判してきました。
(「しんぶん赤旗」2023年9月3日付より)