東京 亀戸事件100年 追悼会
関東大震災の混乱に乗じた軍と警察による「社会主義者狩り」で労働組合の青年幹部らが殺害された亀戸事件の100周年追悼会が3日、東京都江東区で開催されました。
同追悼会実行委員長の東巨剛(ひろたか)さんは「青年を虐殺した権力犯罪を許さない。二度とこのようなことはさせない」とあいさつしました。
日本共産党の、あぜ上三和子都議は、事件で犠牲となった川合義虎=日本共産青年同盟(共青)の初代委員長=をはじめ10人の青年活動家に哀悼の意を表しました。「日本は今、新しい政治を生み出す夜明け前。希望ある夜明けを切り開いていく」と語りました。
治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の吉田万三会長は「『新しい戦前』が語られている。戦前は想像以上に短期間で急速に戦争へ突き進んだことを歴史が教えている。100年前の亀戸事件の犠牲者を追悼するとともに、その志を引き継ぎ、日本を新しい戦前にすることを許さず、たたかっていく」と述べました。
日朝協会都連の石井賢二理事長は、国が朝鮮人虐殺に対して背を向け、都知事が朝鮮人追悼式典への追悼文送付を拒否していることにふれ、「関東大震災の朝鮮人虐殺の真相を追及する運動はますます重要だ」と強調しました。
共青の後身である日本民主青年同盟の早瀬薫中央常任委員は「先輩方の決意と生き方を引き継ぎ、希望ある新しい社会を切り開いていく決意です」と語りました。
追悼会終了後、参加者は赤門浄心寺(同区亀戸)の追悼碑に献花しました。
(「しんぶん赤旗」2023年9月4日付より)