米倉春奈 東京都議
8月22、23日に開かれた「若い世代・真ん中世代の地方議員の学習・交流会」のトークセッション「地方議員 そこが知りたい」での米倉春奈・東京都議会議員の発言を紹介します。
トークセッションでは、(1)「若い世代、真ん中世代の切実な要求にこたえる議会論戦と運動。総選挙勝利めざす活動」(2)「『大運動』――『130%の党づくり』、とくに、50代以下の倍加・世代的継承にはたす地方議員の役割」(3)「生きいき力を発揮できる地方議員に――議員団の党生活と学習・成長、ジェンダー平等・ハラスメント根絶、家族との関係など」――をテーマに全国から5人の地方議員が発言しました。
都議団みんなで若者の願い実現
テーマ(1)
切実な要求にこたえるうえで当事者性は大切だと思います。政治・行政の意思決定の場には、若者も女性も少なく、大事な問題に光があたっていません。
「痴漢ゼロ」を本格的に取り上げて2年半で、都は痴漢撲滅プロジェクトを、国は痴漢撲滅政策パッケージを示し、政治の課題になりました。都立大学の授業料も、不十分さはありますが、世帯年収910万円未満の学生の無償化が発表されました。「痴漢ゼロ」は都議団みんなでとりくみ、ああだこうだと話したり、「それ大事だね」と言い合えたりする人がいたからこそできました。
いま新たに、「シングル女性」の課題にとりくんでいます。6月の代表質問でとりあげ、とても反響がありました。少子化対策でも、「少子化」という定義への違和感も語り合い、子どものいない女性が負い目を感じさせられていることが多いことに気づきました。
テーマ(2)
地区で、新しくつながった若者・真ん中世代を党に迎えることに関わってきました。ジェンダー平等や気候危機打開、党の政策に共感してくれている人たちです。
努力の一つは、その人が地域支部と関係を持てるようにすることと、地区党や私もその人とつながりを持つようにすることです。サポーター登録してくれた方と会うときは、地域の区議事務所で、地区の人や私も同席し、思いをよく聞くようにしています。
もう一つは、綱領を伝えることです。入党してほしい人に綱領の内容を伝えることを大事にし、条件のある方は一緒に読んでいます。
最近は、地域支部とつながりが薄い真ん中世代の対象者を、支部と共有し、一緒に入党を呼びかけることを大事にしています。入党後、元気に活動し続けられるかが勝負だと思うからです。
テーマ(3)
議員であるとともに、一人の党員としての成長を保障してほしい。議員は、目の前の課題に迫られるため、学ばずに活動し続けると、深いところから力が出てきません。都議団は、団会議で綱領や科学的社会主義の学習の時間をつくり、民青のパンフなどを読み合わせ、交流しています。
都議団のいいなと思うところは、フラットさです。提案すると割とすぐ取り入れてくれます。中央決定の討議も、団全員だけでなく4、5人のグループで一人ひとりが発言できるようにしました。
若い議員の成長のサポートは真剣に探究してほしい。ベテランとちがい、日常生活でも政治に触れる機会がほとんどない若い世代は、立っている土台が違うので、若い人の自己責任にしてはいけないと思います。
休みの問題はもっと大事にしてほしい。休むことは、自分の人生を豊かにする上でも、また視野を広げて活動するためにも、とても大事だと思います。
(「しんぶん赤旗」9月7日付より)