外苑再開発 イコモス撤回要請に
東京都の小池百合子知事は8日の定例記者会見で、ユネスコ(国連教育科学文化機関)諮問機関のイコモス(国際記念物遺跡会議)が明治神宮外苑再開発計画の撤回を要請したことについて問われ、「正確な情報の発信を出してほしいと事業者に伝えている。事業者の責任で行っていただきたい」と述べ、再開発を事業認可した自らの責任には頬かむりしました。
小池知事は、イコモスがアセスメント(環境影響評価)の再審査を求めていることについて、「アセスは条例、(都審議会の)答申に従って適切に手続きを進めている」と認可を正当化しました。
小池知事は7月の会見では再開発計画への批判を「ネガティブキャンペーン、プロパガンダ(政治的意図を持つ宣伝)もあった」と述べ、事業者側の説明を追認する態度を示しています。
(「しんぶん赤旗」2023年9月9日付より)