超党派の議員でつくる「神宮外苑の自然と歴史・文化を守る国会議員連盟」は20日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)諮問機関のイコモス(国際記念物遺跡会議)が外苑再開発の撤回を求める「ヘリテージ・アラート」を出したことを受けて、計画見直しを求める院内集会を東京都千代田区で開きました。
発起人代表の船田元・自民党衆院議員が「外苑再開発に対し著名人の懸念の声が広がっている。国会でも閉会中審査を求めている。みなさんと一緒に頑張りたい」とあいさつ。
日本イコモス国内委員会の岡田保良委員長と石川幹子理事が講演。石川さんはヘリテージ・アラートの政府・事業者・都に対する要請を詳しく紹介し、「アラートは1カ国の反対もなく確認した。外苑は、17世紀から続く東京の庭園都市の中核として、先祖の努力で守られてきた文化的資産。(再開発で)水泡に帰すことがあってはならない」と訴えました。
参加した市民が「外苑に工事の囲いができて、これでいいのかと事業者に説明を求めたが、開かれた場での説明が全くない。緑の中で癒やされ、清涼な空気を吸う権利が失われる」などと発言しました。
日本共産党の笠井亮衆院議員、原田あきら都議も出席。笠井氏は計画見直しを求める22万人の署名に敬意を示し「欧州では地球沸騰化を止めようと、再生可能エネルギー100%など必死になっている中、日本で大量の木を切る計画は逆行だ。止めるためにみなさんと力を合わせ頑張る」と表明しました。
(「しんぶん赤旗」9月22日付より)