日本共産党の斉藤まりこ東京都議は21日、都議会新型コロナウイルス感染症対策特別委員会で、新型コロナの感染拡大で医療がひっ迫している現状を認めない都の姿勢を追及し、対策の強化を求めました。
斉藤都議は大きな感染拡大の波が来ており、医療のひっ迫も深刻化していると指摘し、「医療はひっ迫していることを認めますか」と質問。都保健医療局の加藤みほ感染症対策部長は「医療提供体制は確保されている」と答弁しました。
斉藤都議は、心肺蘇生を行わないという条件でなければ入院を受けられないと言われる事態や足立区医師会が医療機関向けに出した文章で「入院が必要な患者さまがいても救急車に連絡がつかず、搬送先が見つかるまでに何時間もかかっている」と訴えていることを紹介。「現場の実態を見ない。それでは、都民の命と安全を守る責任を果たすことはできない」と批判しました。
その上で、コロナ患者を受け入れる医療機関への支援金の実施や休日に勝因診療を行う医療機関への支援、10月から有料化されようとしているコロナ治療薬を引き続き無料にすること、学校でコロナ後遺症への適切な対応ができるよう都教育委員会の方針を示すことなどを求めました。
(「しんぶん赤旗」9月27日付より)