日本共産党の白石たみお東京都議は26日の都議会代表質問で、大手芸能プロダクション「ジャニーズ事務所」創業者の故ジャニー喜多川氏による長年の性加害など、おとなが子どもを性的に搾取する事件が相次いでいる問題を取り上げ、都が深刻さを直視して対応するよう求めました。
白石氏は、マスコミの調査で性暴力被害平均年齢が15.1歳、回答の75%が20歳未満という結果を紹介。「おとなから子どもへの性暴力・性犯罪は、子どもの人権を踏みにじり、人生に大きな打撃を与える」と述べ、小池百合子知事の認識をただしました。
区立中学校の校長が児童ポルノ禁止法違反容疑で逮捕されたことに触れ「教師と生徒という関係性を利用した許しがたい行為。性暴力を許さないため、どう対応するか」と質問。この事件を含め被害者が被害を認識できるまでかなりの時間がかかるとして、過去にさかのばった対応や、身近な手段を含め相談できる環境の整備を求めました。
白石氏は、性暴力が重大な人権侵害だと認識するため、おとなも子どもも性と人権を結び付けて学び直す必要があると指摘。科学的根拠に基づき発達や年齢に応じた「包括的性教育」を求めました。
小池知事は「子どもへの性犯罪・性暴力は重大な人権侵害。子どもの人権が守られる社会の実現に向け取り組む」と答えました。
(「しんぶん赤旗」9月29日付より)