東京・大田区などが進めている新空港線(蒲蒲線)について「計画着工見合わせ署名を進める会」の結成・署名運動スタート集会が26日夜、大田区内で開かれました。
蒲蒲線は、「羽田空港直通の広域公共交通をつくる」といって、東急多摩川線を伸ばし、京急空港線に乗り入れるというもの。2022年に東京都と大田区の協議が合意し、25年着工、35年開業を想定し、昨年10月、第三セクターを設立しました。
ところが、事業費は当初1,080億円と説明されていたのが、第1段階の東急矢口渡駅から京急蒲田駅(地下)までの半分で、1,360億円(大田区負担363億円)とふくらむばかり。しかも、多摩川線各駅は通過駅になり、現在の東急蒲田駅の多摩川線ホームは地下深くなるため、JRや東急池上線との乗り換えが不便になるなど、通勤・通学に大迷惑。京急線とは線路幅が異なり、乗り入れが困難なうえ、JR東日本の空港アクセス線が31年開業予定で採算性も問題視されています。
計画中止や見直しを求めて運動してきた16団体などが準備してきた集会ん位は、約90人が参加。「全体計画がなく利便性・採算性もないので、1期工事の着工をいったん見合わせること」を求めて、3万人ンお目標で区内駅頭での署名行動や全戸配布、関係機関・会社への要請などに取り組むことを決めました。
日本共産党の谷川智行衆院東京比例候補(4区重複)も参加しました。
(「しんぶん赤旗」9月30日付より)