女性長官 地熱技術世界に 吉良議員

❚ 国会の海外派遣に参加して

 吉良よし子参院議員は9月3~10日に参議院の資源エネルギー調査会のメンバーとしてアイスランドとドイツを視察しました。

 ドイツは脱原発を決め、4月からそのための施策を実施しています。その一つが、これまでの放射性廃棄物の処分です。管轄する連邦放射性廃棄物機関を視察しました。責任者は、「われわれは、ベターな場所ではなくて、科学的にベストな場所を選ぶ」と、強調していました。

アイスランドのエネルギー庁長官と意見公開する視察団(左端が吉良議員)

 さらに、選定の過程では、会議の場を設けて議論をするなど住民や専門家とのコミュニケーションをとる仕組みをつくり、定期的な住民との対話を続けていることが印象的だったと吉良氏は語ります。

 アイスランドは、地熱発電を中心に、電力の9割を再エネでまかなっています。国家エネルギー庁の長官はアイスランドの地熱技術を世界に広げたいと意欲を示していました。

 同長官は40代の女性。国家の重要政策のポストへの女性の起用は、ジェンダー平等先進国のアイスランドを象徴しています。

 吉良氏は「海外の脱原発の取り組みや再エネへの取り組みを国民にも知っていただきたい」と述べ、「JCPサポーターまつり2023」(22日、東京・都立青山公園南地区・多目的広場)でも海外視察報告のコーナーをつくっていきたいと言います。
(しんぶん赤旗2023年10月1日付より)

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