東京都議会で「神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る議員連盟」が発足し、5日に記者会見と市民との集会を開きました。
議連は「神宮外苑再開発をとめ、自然と歴史・文化を守る」ことを目的とし、日本共産党、立憲民主党、ミライ会議、生活者ネット、「グリーンな東京」、「自由を守る会」の6会派から都議40人が参加。
会長に田之上郁子(ミライ)、副会長に岩永康代(ネット)、上田令子(自由)、漢人明子(グリーン)、須山卓知(立民)、原田あきら(共産)、事務局次長に尾崎あや子(共産)、中田喬士(立民)、森愛(ミライ)の各都議が就任しました。
会見で田之上会長は「外苑は国民の献金、献木、勤労奉仕で造られた。イコモス(国際記念物遺跡会議)の警告に都の真摯な対応がなく、都も事業者も、イコモスと対話しない。都民と思いを一つにし、東京の緑を守る」と表明しました。
原田氏は「都市計画審議会委員として、脱法的な再開発に反対の論陣を張ってきた。多くの会派との一致点で、外苑問題から東京の街づくりを考えていきたい」と語りました。
市民との集会では、日本イコモス国内委員会の石川幹子理事が「事業者はイコモスの提言を全く無視して非科学的なアセスメント(環境影響評価)で計画を進めてきた。都と事業者は対話のテーブルに着くべきだ」と指摘。再開発計画見直しを求める22万人余のオンライン署名を呼びかけたロッシェル・カップさんは「アセスの経緯を見て、外苑再開発は民主主義の問題だと感じた。ぜひ頑張ってほしい」と語りました。
(しんぶん赤旗2023年10月6日付より)