子育て世代が中心につくる「学校給食費無償化を求める西東京市民の会」は8日、同市長にすべての小中学校の給食費無償化を求める署名5158人分を提出しました。同会によると、池澤隆史市長は財政的に厳しいと述べる一方、「1年なら(無償に)できる」との発言が複数回あったとのことです。
同会は5千人を目標に7月に署名を始めました。学習会の開催や、市内すべての駅で宣伝を実施。同会に寄せられたカンパを使い、料金受取人払いの返信用封筒と署名を千部ポスティングしました。
提出後行われた集会で、松澤晃子代表は「発足時はネットの時代に直筆で5千も署名を集めるなんてと思っていた。宣伝を重ねるごとに周囲の関心が高まり、署名数も増えていった。『頑張ってね』と言われるなど、空気の変化を感じた」と語りました。
参加者からは「『1年だったら実現できる』という言葉が、これまで議会でも出たことがない。署名が市長を押したのではないか」「今日も35人分の署名を届けてくれた人がいた」「無償化が大事だと思っている人がいっぱいいることがわかった」などの声が上がりました。
同市議会は市に無償化を求める決議を3月に可決。「市民の会」が開いた学習会に与野党の市議9人も参加するなど無償化を求める声が強まっています。
(しんぶん赤旗2023年10月13日付より)