立川高定時制 25年度募集停止 

❚ 都教委が方針確認

東京都教育委員会は26日の定例会で、都立立川高校夜間定時制の生徒募集を2024年度までで停止する方針を確認しました。来年10月に正式決定する予定です。

都教委は「都立高校改革推進計画」に基づき、16年に小山台、雪谷、江北、立川の4校の定時制廃止を決定。「都立高校定時制を守って」という都民や卒業生の署名運動が広がるなか、雪谷、江北の両校は廃止されたものの、小山台、立川の両校は募集を続けていました。

定例会は、立川高校定時制の25年度生徒募集を停止する方針を確認。一方、「不登校経験のある生徒の受け入れ環境をつくる」として立川地区チャレンジスクールを25年度に新設するとしました。

都教委には今年も小山台、立川両校定時制の存続を求める請願書名1万2千人分が寄せられていました。定例会を傍聴した男性は「中学を卒業して働いていた次男は、立川高校定時制に通って、学ぶ気持ちが出てきた。定時制があってよかった。都教委は『チャレンジスクールをつくる』というが、定時制は年齢を重ねた人や、外国人の子などが学ぶ環境をつくってきた。チャレンジスクールとは役割が違う」と話しました。

立川高校芙蓉会(定時制同窓会)と「立川高校定時制の廃校に反対する会」は同日、「なぜ廃止するか、納得できる説明はされなかったにもかかわらず、生徒募集う停止を行ったことは、教育環境を改善し都民の負託にこたえる教育行政の使命を放棄するもの」と抗議する声明を発表しました。


❚ 都民の願い踏みにじる

定例会を傍聴した日本共産党の、とや英津子都議(都議会文教委理事)の話

立川などの都立高校定時制は、少人数学級や生徒へのきめ細やかな対応もしてきており、都も都議会の答弁でその重要性を認めています。今年も生徒を受け入れているのに、存続を求める都民の願いを踏みにじって、募集停止するのは許せません。都立高校定時制は存続すべきです。

(しんぶん赤旗2023年10月27日付より)

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