❚ 汚染問題で「多摩の会」要請 東京
人体に有害とされる有機フッ素化合物・PFASが、東京都多摩地域に住む人の血液から高い値で検出されている問題をめぐり、住民団体「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」は2日、汚染状況の調査や汚染源の特定を求める要請書を国に手渡しました。
要請書は、▽規制力のある水質基準の設定▽住民への血液検査▽地下水や土壌の調査▽PFASを含む泡消火剤を流出させた米軍横田基地(多摩地域)への立ち入り調査▽企業への過去のPFAS使用状況調査▽国が行ったPFASに関する調査の速やかな解析―などを求めています。
国は、水質基準値については知見を集めている、血液検査については健康影響への知見が確認されていないと話しました。
参加者は「住民の健康不安はものすごい」と発言。地域で親しまれる飲用井戸水から、国の暫定目標値を大幅に超えるPFASが検出されていることが紹介されました。
日本共産党の山添拓参院議員、宮本徹衆院議員、立憲民主党の国会議員が参加し、国に迅速な対応を求めました。
(しんぶん赤旗2023年11月3日付より)