衆院東京比例・同4区候補の谷川智行さんは、「大運動」で第28回党大会現勢の回復・突破、「130%の党」をめざして大田区の党支部の人たちと一緒に、党員と「赤旗」読者の拡大へ毎週地域をまわります。第9回中央委員会総会の「第二の手紙」が自分自身と支部の「背中を押してくれている」と言います。支部から学び、感じたことを発信しています。(石上零)
東京・大田区
「私も困っている人を助けたい。共産党に入ります」。70代の女性は谷川さんと大森西支部の人々にそう語り、入党を申し込みました。「うれしいです」と谷川さん。その瞬間、拍手が起こりました。
10月29日午後、すがや郁恵区議事務所の「集い」が終わったあとのことです。
この日、午前には清水菊美区議の区政報告会が開かれました。午後の「集い」には藤田りょうこ都議も参加。谷川さんはそれぞれに出席して、岸田政権の大軍拡と経済政策の迷走ぶりを厳しく批判し、日本共産党の「経済再生プラン」を説明しました。午後の「集い」では、自身が命を守る医療の道を歩みながらも、あまりにひどい政治を変えなければと国会をめざした17年前の思いを語り、野党共闘をすすめるためにも日本共産党を大きくすること、そのためにも「多くの人に、党に入って仲間になってほしいんです」と、熱い思いを語りました。
躊躇乗り越えて
「実は悩みつつ、なんです」
そう語る谷川さん。候補者として、地区や支部が設定してくれた行動をこなすだけでいいのかとずっと自問自答してきたといいます。「支部・党員のみなさんがさまざまな躊躇(ちゅうちょ)を乗り越えて『踏み切る』ことを後押ししたい」。それには自分自身の「踏み切り」も必要だと考えてきました。9中総の「第二の手紙」に、思いをいっそう強くしています。
大田地区の「FAXニュース」には、谷川さんが支部と行動して感じたことが、そのつど書かれています。「党への信頼を語ってくださり入党の訴えを真剣に受け止めてくれました。支部のつながりは宝。決めるのはご本人。日ごろからのつながりに自信をもって、幅広く入党を訴えていきましょう」「入党を訴えることでマイナスになることは決してありません」
大切にしているのは「入党してほしいという思いを正面から伝える」ことです。「その人の人生にとって大切な決断ですから」。そのため、支部の人に「対象者には『入党の話を聞いてほしい』と、私と会う前に伝えてください」とお願いしています。
対象者を広くとらえることも肝に銘じています。「支部の側に『あの人はまだ早い』という思いがあったり、対象者自身も『私にはとても…』と感じていたりする」といいます。谷川さんは「私には反省があるんです。ずっと以前、支持者の女性に入党をすすめに行ったとき、そばで話を聞いていた重い障害がある息子さんから『私は入れないんですか』と聞かれたんです。声をかけなかった自分を恥じました。何ができるかではなく、党綱領に共感し、政治を変えたい思いを持っている人はみんな仲間。ぜひ入党してほしい」と語ります。
支部の力を信じ
「支部がつちかってきた地域の人とのつながり、信頼関係にいつも感動します」と谷川さん。候補者として朝夕の宣伝活動、長年続けている医療・生活支援活動、そして現役の医師としての診療活動。それらに取り組みながら、毎週一緒に行動して入党者を迎え、読者を増やしています。
西糀谷支部の藤原幸雄支部長は23日、急きょ谷川さんと「日刊紙購読を訴えよう」と対象者をあげて訪問活動。読者を増やし、新入党員も迎えました。支部では「第二の手紙」の読み合わせをしたと言います。「手紙」にあるように、対象者を広くとらえて、気軽に訪問する大切さなど「今回の行動も、学ぶことがありました」
「集い」のあと、谷川さんと入党者を迎えた大森西支部の小松明治(あきはる)支部長は「来てくれたから、みんながやる気になった」と語ります。
谷川さんが支部の「踏み切り」を意識しながら一緒に党勢拡大をすすめていることについて山本純平大田地区委員長は「みんなで努力しながら実際に入党者を迎えている。とても励みになっています」と語ります。
(しんぶん赤旗2023年11月5日付より)