横田基地で高濃度PFAS 山添議員が防衛省を追及

防衛省から聞き取る山添議員(右)=6日、東京都千代田区(しんぶん赤旗提供)

 米軍横田基地(東京都福生市など)で、発がん性などが指摘される高濃度の有機フッ素化合物(PFAS)が今年1月にも漏れていたと報じられた問題で6日、防衛省の担当者は日本共産党の山添拓参院議員の聞き取りに対し、「米軍に確認しているが、回答を得られていない」と答えました。漏れ出た量についても「米側から回答がない」としました。

 この問題は「沖縄タイムス」が3日、英国人ジャーナリスト、ジョン・ミッチェル氏の調査を報じたもの。同紙は、PFASの濃度が日本の暫定指針値の5万4400倍だったとしています。

 横田基地のPFAS汚染をめぐっては、同省は今年6月、共産党国会・地方議員の聞き取りで、2010~12年に3件の漏出があったことを初めて認めました。20年にも3件、昨年には1件の漏出が起きており、同省が米側の報告書を入手していたにもかかわらず、事実を隠蔽(いんぺい)していたことが判明しました。

 6日の聞き取りで同省は、過去の漏出量や、各基地の保管量についても「米側から情報を得られていない」との回答を繰り返しました。

 山添氏は「報道では流出時の写真も掲載されており、基地外への流出も強く疑われる。速やかに米側の文書を入手し、基地内への立ち入りも含めて徹底的に調査すべきだ」と追及しました。

(しんぶん赤旗2023年11月7日付より)

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