米軍横田基地PFAS流出 都は速やかな対応を

❚ 党都議団

 米軍横田基地(東京都福生市など)で、発がん性などが指摘される有機フッ素化合物(PFAS)に汚染された水が2日連続で漏れていたと報道された問題で9日、日本共産党都議団(大山とも子団長、19人)は小池百合子都知事あてに国や米軍への速やかな対応を申し入れました。

中村副知事に申し入れを行う日本共産党都議団=9日、都庁(しんぶん赤旗提供)

 申し入れは▽都として、国および米軍から直接聞き取りし、資料の提出を求めることをはじめ、事故の全容を明らかにすること▽都による横田基地への立ち入り調査を行えるよう、国および米軍に求めること―の2項目。

 事故は1月25日と26日に起き、消火用のスプリンクラー設備の部品が凍結によって破損し、内部のPFAS汚染水が計760リットル漏れ出し、側溝にも流れ込んだとされます。1リットルあたりの濃度は272万ナノグラムで、日本の暫定指針値の5万4400倍でした。

 米軍は事故後、側溝からの水が基地西部の福生市側に出る排水出口を吸収材でふさいだと報道されていることについて、都議団は「本当にふさぎきれたのか強い疑問が残る」「事故現場は、民間地の境界から100メートルしか離れておらず、なぜ公表しなかったのか。到底許されるものではない」と指摘しました。

 応対した中村倫治副知事は「漏出があったのか、はっきりさせることが大事。重大な課題と認識している」と応じました。

(しんぶん赤旗2023年11月10付より)

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