❚ 2023/11/9 参院国土交通委員会で田村智子議員 無断補習追及
日本共産党の田村智子議員は9日、参院国土交通委員会で、東京外環道のトンネル工事ルート沿線に生じた陥没を中日本高速、東日本高速の両社が管理者である狛江市に知らせずに無断で埋め戻していた問題を取り上げました。
狛江市管理の野川サイクリング道路における今年3度の陥没発見および無断埋め戻しは、「赤旗」日曜版10月15日号がスクープしています。「なぜ無断で埋め戻したのか」との田村氏の追及に、事業者の東日本高速の高橋知道専務は「管理者に連絡しなかったことは不適切であった」と答えるのみでした。
また、日曜版11月12日号では2020年10月の陥没事故現場付近でも今年大きな陥没が少なくとも3回起き、鹿島建設JV(共同事業体)がひそかに埋め戻していたことを報道。田村氏の追及に、東日本高速の高橋専務は現地調査をしていないにもかかわらず、「シールドトンネル工事が原因である可能性は限りなく低い」と答えました。
田村氏は、3年前に外環道工事で大陥没が起きた区域の地盤補修工事が6日、入間川の気泡発生により中断に追い込まれていることを示し、「気泡の原因が工事であることが否定できないからではないか」とただしました。
さらに田村氏は、「調布市で発生した大規模陥没事故の前にも川で気泡が確認されていた」とし、大規模な地盤調査を求めました。
斉藤鉄夫国交相は「工事の影響は低い。不適切な事案が再度発生しないよう徹底する」と述べるだけでした。
(しんぶん赤旗2023年11月10日付より)