❚ 青柳都議質問に
人体への有害性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)が米軍横田基地(東京都福生市など)で漏れた問題をめぐり、都環境局は7日、地下水の水質調査で比較的濃度が高い地域では追加調査を行うと表明しました。
都議会環境・建設委員会で日本共産党のアオヤギ有希子都議の質問に宗野喜志担当部長が答えました。
青柳氏は、米軍と防衛相が横田基地からのPFAS露出を隠蔽していた上、今年1月にもまた漏出していたと報じられたことに触れ、「報道写真を見ても、基地の外に漏出していないという(米軍の)説明は極めて疑わしい。ずさんな管理と併せて怒りがわく」と批判。横田基地への立入調査、周辺でのきめ細かい検査を求めました。
宗野部長は地下水調査について「都内全域の地下水調査で、地元の自治体と意見交換して地点選定を進める」と答弁。1月の漏出報道については「国に事実関係を確認中」としました。
この日の都議会厚生委員会では共産党の里吉ゆみ都議が、多摩地域住民の自主的血液検査に取り組む意思の「日本では『証拠がない』とPFASの規制や対策を後回しにする傾向があるが、実際に健康被害が出てからでは遅い」という言葉を紹介。都として血液検査を行うよう求めました。
(しんぶん赤旗2023年11月14日付より)