4月の東京都中野区議選で日本共産党の、いさ哲郎氏の当選を無効とした都選挙管理委員会の裁決を取り消すよう、いさ氏が求めた訴訟の第2回口頭弁論が14日、東京高裁で行われ結審しました。
区議選では、いさ氏と0・415票差で落選した次点者(参政党)が、いさ氏の当選無効を訴え、都選管は8月、いさ氏への1票を無効として、いさ氏の当選を取り消す裁決を出していました。
いさ氏は、10月の第1回弁論後に行った票の再確認で、次点者の票とされた中に他の候補者の氏と混記した「疑問票」が見つかったと指摘しました。
投票の効力をめぐる訴訟の判決では、複数の候補者の氏名を混記した票について「いずれの候補者氏名を記載したか判断しがたい」として無効としています。
一方、都選管の裁決で無効とされた、いさ氏への投票は「いさしんいち」と記載されていますが、他に「しんいち」名の候補者はおらず、いさ氏は「いさ氏への投票を誤記したものであることが推察できる」として、投票が有効だと主張しています。
判決は12月14日に言い渡されます。判決が確定するまでは、いさ氏は区議としての職務を継続します。
(しんぶん赤旗2023年11月15日付より)