イコモス警告無視か 外苑再開発で原田氏が追及

❚ 2023.11.14 都議会決算委

日本共産党の原田あきら都議は、13日の都議会決算特別委員会で明治神宮外苑(新宿区・港区)の再開発問題について質問しました。

質問する原田都議=13日、都議会決算特別委(しんぶん赤旗提供)

原田氏は、国際イコモス(国際記念物遺跡会議)が「世界主要都市で公園の土地を再開発に回すことはきいたことがない」と警告を発したにもかかわらず、都や三井不動産が一度も議論のテーブルにつかず、返信すらしていないと告発しました。

原田氏は、「公園まちづくり制度」が、超高層ビル建設が可能となるよう都市計画公園区域を削除することと引き換えに、削除する面積の60%を「緑地等」にすると定めており、神宮外苑再開発では3分の2の樹木が伐採移植される「建国記念文庫の森」が、「新たに確保した緑地」として申請されていることを厳しく批判。制度の廃止を求めました。

神宮外苑地区の地権者ではない三井不動産に、地区計画の策定にあたり特別な配慮をした可能性も指摘。文教地区である同地区に、富裕層の医療ツーリズムも想定した長期滞在型ホテルの建設などは許されないと批判しました。

谷崎馨一都市整備局長は、日本イコモスから10件の意見を受けながら回答していないことについて「法令に基づく手続きで適切に対応している」と正当化しました。小池百合子都知事は、一度も答弁に立ちませんでした。

(しんぶん赤旗2023年11月15日付より)

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