❚ 市民団体と対話 東京・多摩
統一協会(世界平和統一家庭連合)が東京都多摩市で研修施設の建築を計画している問題で、日本共産党の吉良よし子参院議員と坂井和歌子・衆院東京ブロック比例予定候補、早川寛・衆院東京30区予定候補らが15日、既存建物の解体工事が続く現地を視察しました。反対運動を展開する「統一教会はNO! 多摩市民連絡会」メンバーとも対話しました。
面積6300平方メートルの現地では倉庫棟の半分ほどがすでに取り壊され、重機が鉄骨や大きなコンクリ片を持ち上げていました。吉良氏らは工事の現況や、物件が都立高校や私立大学、市所有の緑道と近接している様子などを確認しました。
市民連絡会の佐久間む津美・共同代表は「若者もいるし、すぐそばの多摩ニュータウンには1人暮らしの高齢者も多い。(統一協会の)ターゲットにされるのではと心配している」と近隣住民の不安を代弁。「国による解散命令が出ても、協会は活動を続けられる。何らかの事業転換をすることも考えられる。市民としてどう見極め、警戒を続けていくか。取り組みを続ける」と語りました。
吉良氏は国政での課題について「統一協会の資産を保全するための立法が重要。実現へ力を合わせたい」と語りました。並行して被害の真相究明と被害者の救済、多摩市での施設建築阻止のために「改めて国会でも取り組む」と述べました。
吉良氏らは阿部裕行市長とも対話。視察には日本共産党の多摩市議団や近隣自治体の議員も参加しました。
(しんぶん赤旗2023年11月16日付より)