❚ 東京・横田基地 防衛省「確認中」
米軍横田基地(東京都福生市など)で1月、人体に有害とされる有機フッ素化合物・PFAS入り泡消火剤が大量に漏れていたと報じられた問題で、防衛省は24日、「確認中」と述べ説明を避けました。日本共産党の山添拓参院議員や住民がヒアリングし分かりました。山添氏は「報道から3週間、あまりに遅い。住民の命と健康を守れない」と早急な対応を求めました。
国の暫定指針値の5万倍を超える濃度の汚染水が漏れていたと3日、米軍の内部文書をもとに沖縄タイムスが報じました。横田基地周辺の市町と東京都で作る協議会は6日と22日の2度、防衛省に早急な情報提供を求めています。山添議員が9日の参院外交防衛委員会でも質問していました。
参加者からの「協議会の要請にどう対応するか」「汚染水が基地外に流れた可能性はあるか」との問いに「確認中」としました。
PFOS・PFOAは国際的な規制が進み、米軍は来年9月末までにこれらを含まない消火剤に置き換えるとしています。防衛省の担当者は、横田基地でPFOS・PFOAを含む消火剤を現在でも使っている可能性を否定しませんでした。
基地周辺の住民は「“2016年以降使われていない”と言われていたのに1月に漏れた。とても驚いている」と話しました。
(しんぶん赤旗2023年11月25日付より)