❚ 都議会が開会
東京都議会第4回定例会開会日の5日、都民要求実現全都連絡会、東京社会保障推進協議会、東京地方労働組合評議会の主催で都庁前行動が行われました。参加者は「知事はオスプレイ配備撤回を求めろ」「国民健康保険料の引き上げ反対」と都庁に向かってコールしました。
東京地評の矢吹義則議長は「米軍横田基地のオスプレイが墜落した。小池百合子知事は、日米両政府に配備撤回を求めるべきだ。都は物価高から都民の生活を守るために都の財政力を使え。来年の都知事選で都政を転換しよう」と主催者あいさつしました。
日本共産党の原田あきら都議はあいさつで、都が今定例会で急きょ高校学費の無償化や学校給食費補助を打ち出したことを紹介し「都民の皆さんが長年訴えてきた成果だ」と強調。「莫大(ばくだい)な財政力を持ちながら暮らしより大型開発優先の都政にメスを入れ、都民の手に都政を取り戻そう」と訴えました。
健生会の蓮池安彦理事は「都はPFAS汚染源特定へ横田基地に立ち入り検査に入れ」と強調。東京平和委員会の岸本正人事務局長はオスプレイ墜落事故について「住民の安全を守るなら、都はオスプレイの撤去、横田基地撤去を求めるべきだ」と語りました。
❚ 小池知事が所信表明 オスプレイ 墜落事故に言及せず
東京都議会第4回定例会が5日開会しました(20日まで)。小池百合子知事は所信表明で、多数の死者を出しているイスラエルのガザ侵攻や、横田基地(福生市など)配備の米軍オスプレイの墜落事故には一言も触れませんでした。
知事はまた、「人や投資を呼び込み、厳しい国際競争を勝ち抜かなければならない」として、「国際社会から選ばれる都市」づくりを進めると述べました。
都市の課題解決の原動力として、スタートアップ(新興企業)支援を強調。国内外から投資を呼び込む大企業本位の国際金融都市の環境整備を進めるとしました。
知事は大規模開発に際して「都市に息づく緑を守り増やしつなぐ」と述べましたが、神宮外苑再開発や日比谷公園、葛西臨海公園の再整備で大量の樹木を伐採することには口を拭いました。
一方、6月と9月の定例会で全く触れなかった物価高騰対策に言及し、都民・事業者支援の補正予算案を提出すると表明。高校授業料の実質無償化や、学校給食費の負担軽減に踏み出すとしました。
(しんぶん赤旗2023年12月6日付より)