❚ 都議会閉会
東京都議会第4回定例会は20日の本会議で、公立学校の学校給食を無償化する条例案(日本共産党など4会派が提出)を自民党、都民ファーストの会、公明党、「自由を守る会」の反対多数で否決し閉会しました。共産党、立憲民主党、ミライ会議、生活者ネット、「グリーンな東京」、東京維新の会の6会派は条例案に賛成しました。
小・中学校の給食無償化を求める都民の請願も自民、都ファ、公明の多数で不採択になりました。共産、立民、ミライ、ネット、グリーン、自由、維新は採択を主張しました。
共産党の、とや英津子都議は採決に先立つ討論で、都民の声と運動が広がる中、小池百合子知事が高校授業料の実質無償化や学校給食の負担軽減に踏み出すと表明したことを評価。23区全てが給食を無償化する一方、多摩地域では一部の市町村にとどまっていると指摘し、「全自治体が無償化に踏み出せるよう都の全額補助こそ必要だ」と述べました。
とや氏は高校や大学などの授業料無償化について、共産党が繰り返し求めてきたと強調。高校授業料は私立・都立とも所得制限を撤廃し、私立高校入学金・施設費も無償化するとともに、朝鮮学校の補助金の復活も求めました。
都立大学などの授業料無償化についても所得制限を撤廃し、都立看護専門学校の授業料無償化に踏み出すよう訴えました。
五輪特別委を終了
都議会本会議は、東京五輪をめぐる疑惑が深まる中、五輪特別委員会を終了することを自民、都ファ、公明、ミライ、維新の多数で決定。共産、立民、ネット、グリーン、自由は委員会の継続を求めました。
また、共産党などが提出した有機フッ素化合物(PFAS)対策特別委員会の設置動議を自民、都ファ、公明、維新、自由の反対多数で否決しました。
(しんぶん赤旗2023年12月21日付より)