❚ 都議会閉会 和泉幹事長が談話
日本共産党東京都議団の和泉なおみ幹事長は20日、都議会第4回定例会の閉会にあたり談話を発表しました。要旨を紹介します。
都民の声と運動が広がる中、今定例会で小池百合子知事は、高校授業料の実質無償化や学校給食費の負担軽減に大胆に踏み出すと表明しました。これをわが党は歓迎します。しかし負担軽減の中身は明らかにせず「来年度予算編成で検討する」と言うだけでした。給食費の負担軽減は23区と財政力の違いによる多摩格差が生じています。全自治体が無償化に踏み出せるよう、都の全額補助が必要です。
高校や大学などの授業料無償化も、わが党は繰り返し求めてきました。高校授業料は私立・都立とも所得制限を撤廃し、あわせて私立高校の入学金や施設費なども無償化すべきです。朝鮮学校への補助金復活も重要です。
知事は物価高騰対策の補正予算を提出し、都民生活を下支えするといいましたが、中身も規模も極めて不十分でした。財源はすべて国の交付金で、都の財源は1円も使っていません。都民の暮らしに冷たい小池都政の姿勢が表れています。
学校給食費などの負担軽減に比べても、高齢者への支援はあまりにも手薄です。高齢者の医療費助成やシルバーパスの負担軽減に踏み出すべきです。
横田基地所属のオスプレイ墜落事故で、機体の構造的欠陥が改めて明確になりました。オスプレイをただちにすべて撤去するよう国と米軍に求めるべきです。
神宮外苑再開発で、知事は今回も答弁しませんでした。都が神宮外苑の自然と歴史、文化を台無しにする再開発の旗振り役となっていることは明らかです。
神宮外苑や都立日比谷公園、葛西臨海公園などの樹木伐採に対する都民の批判が広がるなか、知事は開発が進む都心の緑は増えているといい始めました。しかし、再開発で排出されるCO2(二酸化炭素)10万トンを森林で吸収すると1万ヘクタール以上必要です。見せかけの環境配慮・グリーンウオッシュは許されません。
知事選まで半年です。日本共産党都議団は19人が力を合わせて、都民や他党と一致点での共同を広げて、都民に寄り添う都政への転換を目指します。
(しんぶん赤旗2023年12月22日付より)