原因究明前に飛行再開も

❚ 陸自オスプレイ宮本徹議員に答弁書

米軍横田基地所属のCV22オスプレイの墜落事故や同機の安全性について日本共産党の宮本徹衆院議員が提出した質問主意書への政府の答弁書が22日、送付されました。

質問主意書は、事故の原因や日本政府の対応をただすとともに、オスプレイの国内からの撤去を要求。CV22の事故率について防衛省が「飛行時間の増加に伴い低減する」と説明してきたことと現実との相違や、昨年来問題となってきたクラッチの不具合という同機の構造的な欠陥についても追及しています。

答弁書は事故原因について「米側において調査」しており、「根本的な原因は現時点では不明」と回答。

政府が陸上自衛隊保有機の飛行を「事故の状況が明らかとなるまで」見合わせるとしていることについて「事故にかかる状況を把握した時点を指す」と説明、原因究明と対策以前にも飛行再開があり得ることを示唆しました。

クラッチの不具合に関して米軍の報告書は新たな部品の設計や実用化などを推奨しています。このことについては「将来的な措置」とし、現時点でこうした対策が講じられていないことを明らかにしました。不具合が生じた際に「安全に運用できる手順は確立されている」としながら昨年6月に米国内で墜落事故が起きたことについて「従前に確立された手順では安全の確保が難しかった極めてまれな事例」とし、「手順」では安全確保が困難であったことを認めました。

(しんぶん赤旗2023年12月26日付より)

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