「追試対象に目撃者も」提案
受験シーズン前の11日、受験生を狙う痴漢への対策を、日本共産党の国会議員や都県議などが国に申し入れました。
遅刻のおそれから被害を訴えづらい受験生を狙い、痴漢をあおるSNS投稿がみられ、社会問題になっています。痴漢の目撃者が動くと加害の9割超が止まるとの東京都の調査もあり、第三者介入・「アクティブ・バイスタンダー」の啓発が求められます。
申し入れは▽介入方法の周知▽公共交通での巡回警備の強化▽被害者への支援体制の強化▽追試などの対象であることの周知▽国の「痴漢撲滅政策パッケージ」の実行などを求めました。
共産党の大山奈々子・神奈川県議は「被害者だけでなく、目撃証言をした人も受験に遅刻しかねない。追試の対象にしてほしい」と提案。国の担当者は「対策を検討する」と答えました。
「昨年1月の共産党の申し入れ後すぐに、都道府県の教育委員会へ、被害者に受験機会を保障するよう連絡した」との国の発言もありました。
共産党の宮本徹衆院議員、山添拓、吉良よし子両参院議員、さいとう和子、梅村さえこ、坂井和歌子各衆院比例候補が参加しました。
(「しんぶん赤旗」2024年1月12日付より)