行政が血液検査を 国分寺 PFAS学習会

PFASについて講演を聞く人たち=3日、東京都国分寺市(しんぶん赤旗提供)

 水道水や人の血液を汚染している有機フッ素化合物・PFASについて、国際がん研究機関(IARC)が一部の物質の評価を「発がん性がある」に引き上げたことをうけ、東京都国分寺市で3日、市民が学習会を開きました。「健康と命のため、行政が血液検査実施を」と求めました。

 IARCは昨年12月、PFASのうち代表的な物質であるPFOAとPFOSの発がん性評価を引き上げました。PFOAは4段階で最も高い「発がん性がある」に2段上がり、PFOSは下から2番目の「可能性がある」に分類されました。

 各地で住民とともにPFASを調査している京都大学大学院の原田浩二准教授が講演。現在「発がん性がある」と評価されていないPFASにも対策がいると指摘しました。

 多摩地域で住民と行った調査を紹介。地下水の汚染の分布と血中濃度の分布は一定重なっており、発生源にせまる実態調査が必要と話しました。

 主催した「PFAS汚染を考え、安心で住みやすい国分寺を創る市民の会」は、行政による血液検査を市議会に陳情しています。現在集まった署名は約5000筆。今後も随時、市議会に提出する予定です。

(しんぶん赤旗2024年2月4日付けより)

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