日本共産党の田村智子委員長が18日の東京都党会議で行ったあいさつの要旨を紹介します。
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1月の党大会で委員長になりました。私の人生で起こるはずのないことが起きた(笑い)というのが、要請を受けた時の率直な思いでしたが、「時代の要請」という言葉が思い浮かびました。私たちの世代がこれからの党をつくる責任を果たさなければならない、ジェンダー平等を掲げる党が、女性も委員長として活躍する時代をつくらねばならないという思いで決断しました。
この決断の土台として、「二大政党づくり」で日本共産党が無視されるという、一番苦しい時代の候補者として、東京都党のみなさんとともに苦闘しながら成長してきたことが、今日の私につながっていると実感しています。
党大会後、メディアの取材が相次いでいます。共産党が無視できない存在となっているあらわれです。その多くが、党勢や選挙での後退を「安保条約廃棄を掲げるのが時代遅れ」「民主集中制を変えろ」と型にはめた報道ですが、私たちはこの1年、こうした攻撃に理論的に正面から立ち向かい、今度の党大会で見事に打ち破ったと確信しています。
ただ、攻撃を打ち破る最大の力は党の前進だと痛感しています。総選挙で何としても勝利する、特に東京で比例での議席躍進を候補者としても勝ち取る、みなさんとともに東京の党を大きく前進させる決意です。(拍手)
時代と世界を大きくとらえ、大局的立場で情勢を切り開く努力を重ねたことが今日、私たちの世界観と綱領の発展に結びついていると実感しています。「大変だけど頑張ろう」という精神論ではなく、党大会決定で、大局的に情勢をとらえ、同時に情勢を切り開くために、いま何をするのかに団結し、党の新たな前進をともに勝ち取ろうではありませんか。(拍手)
(「しんぶん赤旗」2024年2月20日付より)