外環道補修工事で気泡「詳細データ示せ」

❚ 山添・吉良氏と住民

 日本共産党の山添拓、吉良よし子両参院議員や住民は27日、外環道地下工事で陥没事故が起きた東京都調布市の住宅街での地盤補修工事で、付近の河川から昨年11月に気泡が発生した問題を巡り、国土交通省とNEXCO東日本・中日本の現地担当者から現場近くの公民館で対応を聞き、問題点をただしました。平野よしたか衆院22区候補が同席しました。

国交省・NEXCO東日本(手前)をただす山添氏(前列右から2人目)、吉良氏(その右)と住民ら=27日、東京都調布市(しんぶん赤旗提供)

 気泡についてNEXCO東日本は、圧縮空気を噴射する地盤補修工事との関係を認めるものの、周辺環境に影響を与えるものではないとして、5日に補修工事を再開しました。

 山添、吉良氏や住民は、国交省やNEXCOが原因や影響を有識者に確認したとしていることについて、有識者に示したデータや有識者の回答の詳細を明らかにするよう求め、有識者による委員会を開き検討すべきだとただしました。

 また、住宅街での気泡漏出の可能性や、空気が地中に残存し酸素濃度が低下する危険性などを追及しました。

 有識者の委員会開催について国交省の担当者は「ご意見は認識した。内部で検討したい」と答え、住宅街での漏出についてNEXCO東日本は「可能性はある」と認めました。

 山添氏は「陥没事故を起こし地盤補修工事を行っているもとで起きたのが今回の事態。住民に説明し理解を得るプロセスなしに工事を再開する姿勢が不信を招いている」と厳しく批判しました。

(しんぶん赤旗2024年2月28日付より)

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