❚ 青柳都議迫る
日本共産党の青柳有希子東京都議は28日の都議会一般質問で、不登校やいじめ、子どもの悩みなどに寄り添うスクールカウンセラーの大量雇い止めをやめるよう都に迫りました。
スクールカウンセラーは都の非常勤職員として、都内公立学校で約1500人が配置されてきましたが、2020年度から会計年度任用職員に制度変更されたのに伴い、任用の更新が4回までに制限され、実績のあるスクールカウンセラーが大量に雇い止めされる事態になっています。
青柳氏は、スクールカウンセラーが不登校の子を卒業まで支えたり、自傷行為をする子に教員や医療機関と連携して対応したりするなど、「長期の経験が専門性の向上にとって重要で、子どもたちの教育を受ける権利や、時にはいのちを守る専門職だ」と強調しました。
不採用にされたスクールカウンセラーの「校長からもいい評価をつけられたのに、不採用になった理由がわからない」などの声を紹介し、「スクールカウンセラーの専門性や経験にリスペクト(敬意)はないのか」と批判。▽選考に面接だけでなく学校での実績を反映させる▽5年ごとに切り捨てる働かせ方をやめ、無期雇用とする▽採用枠を増やし不採用を撤回するーことを求めました。
浜佳葉子都教育長は、スクールカウンセラーが心理の専門家として「子どもや保護者への支援、教員への助言を行う重要な役割を果たしている」と認めながら、雇止めへの批判に一切答えませんでした。
(しんぶん赤旗2024年3月1日付より)