都議会委 福手氏が知事に迫る
日本共産党の福手ゆう子東京都議は13日の都議会予算特別委員会の総括質疑で、格差と貧困が拡大する中、生活に困窮する人に住まいの安定を図るなど支援を強めるよう小池百合子知事に迫りました。
福手氏は「家賃が高い東京では困窮がすぐに住宅損失につながる」と述べ、住居を失いネットカフェなどに寝泊まりする人が都内で約4千人いたという都の2016年度調査結果を紹介。コロナ禍や物価高騰で都民の暮らしはさらに深刻だとして、改めてネットカフェ調査を行うよう求めました。
生活の基盤である住まいに困っている人に「誰もが安心できる住まいを確保することが必要だ。住まいの確保を優先した『ハウジングファースト』の支援を行うべきだ」と強調し、募集停止した都営住宅の活用や、都営住宅の新規建設、家賃補助の創設に踏み出すよう迫りました。
小池知事は「住宅は生活の基盤で、都民の住居の安定を確保することが重要だ」と答えました。
福手氏は、入国管理制度で施設に収容され「仮放免」された外国人が、働くことも禁止され、社会保障を受けることができずに、特に深刻な貧困状態に置かれていると指摘。都が人権を守り都営住宅の提供などを行うよう求めました。
(「しんぶん赤旗」2024年3月16日付より)