❚ 国が雇用の安定図れ 衆院厚労委 宮本徹氏迫る
日本共産党の宮本徹議員は13日の衆院厚生労働委員会で、東京都が公立学校のスクールカウンセラー(SC)を大量に雇い止めにしようとしている問題で、文部科学省に雇用の安定を図るよう迫りました。
東京都のSCは以前、10年、20年と更新できましたが、会計年度任用職員制度で公募によらない再任用の上限は4年となり、子どもの悩みに寄り添うSCが250人も3月末で雇い止めになることが明らかになっています。
宮本氏は「学校長からA評価を受けるなど、学校からも継続を望まれた方々が大量に不採用になる事態が起きている」と指摘し、自治体に雇い止めの解消を求める通知を出すべきだと要求。阿部俊子文科副大臣は「安定的な任用のもとに適切な人材の確保により、児童生徒の相談対応が行われることが望ましい」と答えました。
宮本氏は「勤務実績や評価が採用基準とならず、短時間の面接のみの選考で、圧迫面接もあったと聞く」として、不透明な採用方法も問題だと指摘。「スクールカウンセラーが管理職の顔色をうかがって萎縮してしまったら、子どもたちの権利を守る立場で働けなくなる」と述べ、文科省に調査を求めました。阿部副大臣は「学校現場での活動実績等についても、十分踏まえた上で選考を行ってほしい旨を示している」と答弁しました。
(しんぶん赤旗2024年3月17日付より)