“最強の布陣でパワーアップ” 

❚ BS番組「日曜サロン」田村委員長が出演

 17日放送のBSテレビ東京番組「日曜サロン」に日本共産党の田村智子委員長が出演しました。芹川洋一・日本経済新聞論説フェロー、北村まあさキャスターが田村氏に質問しました。

 芹川氏は、自民党派閥の裏金問題など「しんぶん赤旗」日曜版の数々のスクープと共産党の国会質問について「調査報道から国会での質問という流れができているのか」と質問しました。

 田村氏は、安倍政権時の「桜を見る会」にしても今回の裏金事件にしても、スクープを生んだのは「自民党は企業や財界と癒着があり、これが政治のゆがみを生んでいる。このゆがみをただそうという目で見ているからだ」と指摘。自民党政治のゆがみを「赤旗」が独自の目線で追い、国会では共産党の議員が同じ立場で追及することで「とても強い追及力を生んでいる」と強調しました。

 「共産党の現状とこれからについて」(北村氏)、「どう変わるのか」(芹川氏)との質問に田村氏は、1月の党大会で党創立102年にして初の女性委員長誕生となったことを含め、内外から「期待の声を大変いただいている」と紹介。志位和夫議長、田村氏自身、小池晃書記局長、若い山添拓政策委員長で「世代的継承もしながら党が強く大きくなっていく。最強の布陣でパワーアップしていく」と抱負を語りました。

❚ 企業・団体献金禁止が焦点

 政治資金パーティーなど「政治とカネ」の問題について田村委員長は、1980年代後半から90年代前半にかけてリクルート事件、金丸事件、ゼネコン汚職が起き、「企業・団体献金禁止せよ」のすさまじい世論が起きたにもかかわらず、政治資金パーティーや政党・政党支部への献金を認め、抜け穴がつくられたことを批判。企業・団体献金を抜け道なく禁止することが「最大の焦点だ」と訴えました。

 安全保障問題について質問を受けた田村氏は、安保法制、安保3文書に基づく敵基地攻撃能力の保有を通じ、「外国の基地を攻撃できるミサイルを持つ、自衛隊がアメリカとともに海外のどこかの国と戦うことにしていいのか。これが一番の焦点だ」と指摘しました。

 芹川氏は、敵基地攻撃能力や反撃能力が「専守防衛をするために必要だという議論がある」と問題提起しました。

 田村氏は、恐怖で相手を押さえつけるのが抑止力であり、そうすれば相手も同じことをするとして「この先に果たして平和があるのか」と強調。「外交戦略のないまま軍事対軍事をエスカレーションさせていくことこそ本当に危険な道だ」と主張しました。

 田村氏は、気候変動危機の問題などで「『資本主義はこのままでいいのか』と若い人が問いかけている」と指摘。芹川氏も「『資本論』も読みまわされている」と応じました。

 田村氏は「党大会では、私たちのめざす社会主義、共産主義は何かということをかなり掘り下げて豊かにして示した」として、「もうけのためには『あとは野となれ山となれ』の利潤第一主義から自由になる」「搾取がなくなり労働時間が短くなり、各人が自由な時間をもてるようになれば社会は今とまったく違う発展を遂げることができる」と強調しました。

(しんぶん赤旗2024年3月19日付より)

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