❚ 東京 杉並区議会が予算可決
東京都杉並区議会で18日、震災対策拡充を含む予算が可決されました。
議長を除く47議員のうち、日本共産党(6)立憲民主党(6)公明党(6)など27人が賛成しました。最大会派「自民党・無所属」(10)のうち4人が退席し、6人が反対。都民ファースト(4)などと合わせ16人が反対しました。
傍聴席は人で埋まりました。予算案に反対した区議は、岸本聡子区長を名指しし「もっと有能な方だったら」「こんなうそつきにだまされ」など発言。同調する区議からは笑い声が聞こえました。
初めて傍聴に来たという女性(30代)は「ハラスメントっぽいと感じた。見ていてしんどくなる」と感想をもらしました。
新予算は次のとおり。▽学校給食無償化の対象を国立校や私立校に通う子どもに拡大▽公契約条例に基づく最低時給を約8%引き上げ▽生活保護の利用周知ポスター作製▽学校トイレの洋式化推進▽感震ブレーカーの設置促進▽避難所の機能強化▽高齢者の補聴器購入費助成の申請超過にともなう予算の倍加ーなど。
同日、性的マイノリティーのカップルを区が認証する「パートナーシップ制度」を、異性間の事実婚にも適用する陳情が採択されました。
一方、核兵器禁止条約への参加を日本政府に要求するよう区議会に求める陳情は不採択となりました。自民とともに公明も反対しました。
杉並区では2022年、岸本区長が誕生。2度目の予算成立になります。
(しんぶん赤旗2024年3月19日付より)