都心上空を飛行する羽田空港の新ルートの運用開始から4年がたつのを前に、超党派の国会議員でつくる「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」は18日、総会と国土交通省からの聞き取りを行いました。運動関係者や地方議員が同席しました。
議連会長の海江田万里衆院議員は「新ルートの見直しは引き続き取り組んでいかないといけない」とあいさつ。日本共産党の笠井亮衆院議員(議連副会長)は、8日にサンフランシスコ発関西空港着のユナイテッド航空機が離陸直後にタイヤを脱落させ駐車場の車両を損傷させた事故にふれながら落下物の危険を指摘、「新ルートは見直し、海から海への元のルートに」と述べました。
新ルートの固定化を回避するとして国交省が設置した検討会の状況や、羽田空港で1月に起きた日航機と海上保安庁機の衝突事故についても聞き取り。検討会が一昨年8月以降開かれていないことについて、「検討はアリバイづくりとの批判は免れない」(松原仁事務局長)として、具体的な検討内容・状況を示すよう求めました。
同省側は「安全性の検証に時間を要している」などと抽象的な説明を繰り返し、次回開催時期は「決まっていない」と答えました。
運動関係者は「騒音や落下物の危険に悩まされている。元の海上ルートに戻すべきだ」(港区)、「検討中の内容も示し検討プロセスを共有すべきだ」(品川区)などと訴えました。
(しんぶん赤旗2024年3月20日付より)