痴漢対策 具体化を 都議会委 とや氏

❚ 19歳以下4人に1人「電車内・駅構内で被害」

 日本共産党の、とや英津子東京都議は19日の都議会文教委員会で、都が昨年末、初めて公表した痴漢被害実態把握調査結果に触れ、「痴漢被害の深刻な状況が明らかになった。痴漢加害・被害をなくすため、課題を整理し対策の具体化を図るべきだ」と求めました。

質問する、とや英津子都議=19日、都議会文教委員会(しんぶん赤旗提供)

 調査は、共産党都議団が痴漢対策を繰り返し求めてきたのを受け、都が昨年、初めて実施。調査結果では、これまでに痴漢被害の経験があるとした人が女性の45・4%、男性の8・6%、ノンバイナリー・Xジェンダー(性自認が男女どちらでもないか、どちらにも分類されたくない人)の33・9%を占めました。電車内・駅構内で被害を受けたとした人が19歳以下では全ての性の中で27・0%に上りました。電車内で痴漢被害にあった人が最初に被害を受けた時、高校生だった人は36・5%、中学生だった人は11・7%、小学生だった人は5・0%でした。

 とや氏は、人権とジェンダー平等に基づき性における自己の権利などを学ぶ「包括的性教育」を求めるとともに、都として痴漢対策の具体化を提起しました。

 都生活文化スポーツ局の米今俊信担当部長は「各局の取り組みや情報を共有し、相互連携を図る」と答えました。

 とや氏は、▽痴漢被害の場に居合わせた第三者に被害軽減への行動を促す取り組み▽被害者が安心して相談できる窓口の拡充▽性加害者の更生プログラムの実施―を求めました。

(しんぶん赤旗2024年3月25日付より)

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