地域図書館残して

東京・清瀬 市民が3900人余の署名提出

 東京都清瀬市の「図書館の存続を求める有志グループ」は26日、市立図書館6館のうち4館を廃止することなどを盛り込んだ条例改定案の撤回を求めて、3920人分の署名を市長あてに提出しました。

 改定案が採決される市議会最終本会議は28日。応対した市の担当者に対して有志代表の福本麻紀さんらは、「わずか2週間ほどで市民の5%にあたる署名が集まり、子どもからも声が寄せられました」「採決を見送って市民の声をしっかり聞いてほしい」と訴えました。教育長、教育部長、図書館長にも廃止撤回を求める要請文を提出しました。

 市民有志が改定案の内容を知って署名用紙を完成させたのが10日。小さな子どもを育てる母親らが街頭に立って、「歩いて行ける地域図書館を残してください」「私たちの知らないところで勝手に図書館をなくさないで」と呼びかけてきました。

 署名提出に同席した共産党の原田ひろみ市議は、「図書館は全世代が利用する知的インフラです。年代別人口と図書館利用者数の比率を見ると、0歳から14歳までの子どもたちが20.9%で最も高い。今議会で廃止を決めるなんてあまりに拙速」と語っています。

(「しんぶん赤旗」2024年3月27日付より)

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