市民ら抗議の緊急行動
東京都議会で都民ファーストの会、公明党、自民党が日本共産党、立憲民主党の都議の発言を速記録から削除するよう求める動議を強行したことに対して市民が29日、新宿駅東南口で抗議の緊急行動に取り組みました。主催者発表で150人が参加しました。
この問題は、26日の都議会予算特別委員会で、共産党の福手ゆう子、立民の関口健太郎両都議が13日に行った質疑を「虚偽」「不穏当」と言い立てたもの。動議には法的拘束力はありません。
行動を呼びかけた市民や、都議らがリレートークを行いました。市民連合の菱山南帆子さんは「立場の異なる都議の発言を不穏当と言って、排除することは許せない」と訴え。
福手氏は「今回の動議は、市民の声を代弁する議員の発言権への重大な侵害だ。私の質疑は都こども基本条例に基づき、全ての子どもの最善の利益と学ぶ権利の保障を求め、朝鮮学校への運営費補助復活を訴えたもの。子どもの声を施策に反映させるよう引き続き求めていく」と発言。和泉なおみ共産党都議団幹事長は「動議の強行は民主主義の質が問われるもの。暴挙が行われたことを広げ、世論の力で変えよう」と呼びかけました。
関口氏は「小池百合子知事に答弁を求めたのに、知事が答弁に立たないことを批判した。都議会がこれを不穏当として削除を求めるのは、表現の自由の侵害で二元代表制の危機だ」と訴えました。
「グリーンな東京」の漢人明子都議、新社会党都本部の嶋崎英治副委員長らも発言しました。
SNSで見て行動に参加した40代の女性は「都議会でこんなことが行われたのかと思ってここに来た。(都政の動きを)チェックしていきたい」と話していました。
(「しんぶん赤旗」2024年3月31日付より)