東京15区補選 酒井氏支援

❚ 小池書記局長が会見

 日本共産党の小池晃書記局長は8日、国会内で記者会見し、衆院東京15区補欠選挙(16日告示、28日投開票)について、共産党の小堤東予定候補の立候補を取り下げ、立憲民主党の公認候補である酒井なつみ元江東区議を支援すると表明しました。酒井氏は、昨年12月の江東区長選で日本共産党はじめ、市民と野党の共同候補としてたたかい惜敗しました。

 小池氏は、公職選挙法違反の罪で有罪が確定した柿沢未途・元法務副大臣=自民を離党=の辞職に伴い実施される同補選について、秋元司・元内閣府副大臣がカジノを中核とする統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件で逮捕され、同選挙区選出の元自民党議員が2人続けて立件されたと指摘。「2度にわたり自民党に有権者の思いが踏みにじられた。今度こそ『政治とカネ』の問題に決着をつけなければいけない。裏金事件の真相解明に背を向ける岸田政権に厳しい審判を下す選挙だ」と述べました。

 同補選では同日、小池百合子都知事が特別顧問を務める地域政党「都民ファーストの会」が設立した政治団体「ファーストの会」副代表が立候補を表明しました。小池書記局長は、夏の都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)の動向を挙げ、「(相手候補は)都民ファーストと自民党などの連合だ。都知事選に向けては、市民と野党の共闘の協議が進められているが、その前哨戦とも位置付けて勝利したい」と主張しました。

 小池氏は、立憲民主党が酒井氏の擁立発表した4日の記者会見で、大串博志選対委員長らが「各野党と連携して力を合わせることを最後まで追求していきたい」と表明したことを受け、これまで大奮闘してきた共産党の小堤予定候補の立候補を取り下げ、酒井氏の勝利に全力を挙げ、支援することにしたと述べ、「これはあくまで今回の補選に限った例外的な対応だ」と強調しました。

(しんぶん赤旗2024年4月9日付より)

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