リニア立ち止まるべきだ

山添・藤田・池川氏 国交省ただす

(首都圏):国交省をただす山添参院議員(右から3人目)ら=10日、参院議員会館

 JR東海がリニア中央新幹線の品川─名古屋間の2027年開業断念を表明したことや各県での工事の遅れについて、日本共産党の山添拓参院議員、藤田りょうこ、池川友一の両都議らは10日、国土交通省から説明を聞き、問題をただしました。

 山添氏らはJR東海の開業の遅れについて静岡工区の遅れを理由にしていることについて、山梨県駅や長野県内の高架橋、神奈川県の車両基地など他県の工事でも大幅な遅れが報じられていることを指摘、新たな開業見通しをただしました。

 国交省の担当者は沿線の進捗(しんちょく)について示そうとせず、「トンネル工事は掘ってみないとわからない」「終わりが見えない状況」などと述べる一方、「早期開業を目指している」とくり返しました。山添氏は国は3兆円の財政投融資を行っており監理の責任が問われるとし、「終わりの見えない状況で進むのではなく立ち止まるべきだ」と求めました。

 都内では掘削機のトラブルで2度にわたり中断していた北品川工区(品川区)の調査掘進が8日再開されました。党品川区議団らは行程が大幅に遅れていることを指摘し、今回のトラブルは工事ヤードの外の民有地の地下(大深度地下)でおきており、トラブルや掘進再開について住民説明会を開くべきだと迫りました。

 品川始発駅(港区)や東雪谷非常口(大田区)、小野路工区(町田市)などの工程についてもただしました。

(「しんぶん赤旗」2024年4月13日付より)

タイトルとURLをコピーしました