衆院通過 宮本徹氏が反対討論
共産党が修正案
育児休業給付の保険料率を引き上げる雇用保険法改定案が11日の衆院本会議で、自民、公明、立憲民主、日本維新の会などの賛成で可決されました。日本共産党は反対しました。日本共産党は10日の衆院厚生労働委員会に修正案を提出しましたが、反対多数で否決されました。
改定案は、育児休業給付の保険料率を0・4%から0・5%に引き上げ、自民党政権が2007年、17年と2度にわたり国庫負担割合を引き下げてきたツケを労働者・中小企業に押し付ける負担増を含むものです。介護休業給付の国庫負担を引き下げたままにする暫定措置を継続し、教育訓練支援給付金の給付率を引き下げます。
日本共産党の修正案は▽保険料率は引き上げず、育児休業給付の国庫負担割合を4分の1へ引き上げる▽教育訓練支援給付金の給付率を引き下げない▽介護休業給付の国庫負担割合を8分の1へ引き上げる―などの内容です。
宮本徹議員は同委で討論し、「私たちの修正案に必要な経費は1080億円だ。米軍への思いやり予算の半分程度でできる。軍事費を倍増しようとしながら、お金がないという言い訳は成り立たない」と主張。育児休業給付、介護休業給付の国庫負担割合引き上げを求めました。
(「しんぶん赤旗」2024年4月14日付より)