子ども・子育て支援金 国保加入世帯に重く

最大約2.5倍の負担額 宮本徹衆院議員事務所が試算

宮本徹衆議院議員

 公的医療保険料に上乗せ徴収する「子ども・子育て支援金」の負担額を巡り、会社員などが加入する被用者保険と比べると、非正規雇用やフリーランスなどが加入する国民健康保険料では同じ年収でも多い人で2倍以上もの負担になることが分かりました(表)。日本共産党の宮本徹衆院議員事務所の試算によるものです。

 試算では、国保加入世帯(夫婦と子1人の3人世帯で給与所得1人のみ、2028年度)の場合▽年収200万円で月700円▽400万円で月1600円▽600万円で月2450円―などです。

 同じ世帯構成で比べると、労使折半のある被用者保険の場合、年収400万円で月650円です。国保の場合の負担は約2・5倍にもなります。

 単身世帯(給与所得)で比べても、年収400万円で、被用者保険月650円に対し、国保では1400円になります。

 加藤鮎子こども政策担当相は11日に夫婦と子1人の3人世帯の場合、国保加入者1人当たりで、手取り400万円の人は月550円などの試算を明らかにしましたが、世帯ごとの試算はいまだ明らかにしていません。

 宮本氏は「実際の支援金額は地方自治体によって賦課方式が違うので、試算は目安だが、医療保険制度を使うことによって、同じ収入でも国保では2倍の負担をする人が生まれる。正当化しえない制度設計だ。そもそも、子育て支援の財源を庶民に求めること自体が間違いだ」と述べました。

(「しんぶん赤旗」2024年4月17日付より)

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