東京 労組・平和団体など集会
東京都心に居座る麻布米軍ヘリ基地(港区)の撤去を求める集会が18日、雨の中、同基地横の都立青山公園で開かれました。労働組合や平和団体でつくる実行委員会が開いたもので、コロナ禍を経て5年ぶりに現地での開催となりました。
実行委員会の川崎悟共同代表が「昨年11月にオスプレイが墜落したが、米軍は原因も明らかにしないまま飛行再開した。麻布では米軍ヘリが日本の航空法を無視して低空で飛んでいる。米軍の特権を許してはならない」とあいさつしました。
板倉博共同代表が報告し、「SNSを使った米軍ヘリの飛行調査で、2022年2月から今年4月に少なくとも492回の麻布ヘリ基地への飛来が観測された。木曜日の午後に多く飛来しており、日米合同委員会への送迎と推測される」と紹介し「80年近く米国の属国の状態が続いている証拠だ」と強調しました。
集会中、ヘリコプターが2度にわたって、スピーカーの音が聞こえなくなるほどの爆音を上げて基地に飛来。参加者が見上げる中、離着陸しました。
日本共産党の原田あきら都議、福島宏子、風見利男両区議があいさつ。原田氏は「麻布ヘリ基地は、米国の戦争で自衛隊を参加させる役割を果たすもの。小池百合子知事は、ミサイル攻撃された場合のシェルター設置に熱心だが、いま必要なのは戦争にさせない平和外交だ。都知事選で平和を進める知事に変えよう」と語りました。
参加者は「六本木に米軍基地はいらない」「米軍は約束通り青山公園を返せ」とデモ行進しました。
(「しんぶん赤旗」2024年4月20日付より)