❚ 平和委員会 核爆撃機拒否 政府に要請
日本平和委員会と東京平和委員会は23日、核兵器搭載可能な米空軍B52H戦略爆撃機が周辺自治体への事前通告なく横田基地(東京都多摩地域)に飛来したことについて外務省、防衛省に抗議し、非核三原則厳守と核搭載可能機の着陸拒否を要請しました。
横田基地への飛来は韓国上空などで日米韓の共同訓練を行った今月2日。「緊急着陸」で30年ぶりの飛来となった昨年7月に次ぐ2年連続です。日本平和委員会の千坂純事務局長は、米軍の準機関紙「星条旗」の記者にさえ写真をとらせず情報を隠蔽(いんぺい)し、核攻撃の任務をもった爆撃機が事前協議もなく、周辺自治体に無通告で飛来したのは重大だと指摘。「日本が米軍の核攻撃の拠点になり、核攻撃の標的にされることになる」として、▽核搭載可能機の着陸拒否▽B52の飛来を事前協議の対象にする▽核威嚇・使用を想定した演習に自衛隊が参加しない―などを要請しました。
横田基地の撤去を求める西多摩の会の高橋美枝子副代表は「私たちは危険と隣り合わせ。何かあったら核搭載機が着陸するというのは耐えられない」と訴えました。
防衛省担当者は「米側から事前協議の申し出はない」「訓練は自衛隊の戦術技量向上が目的」などと答えました。
参加者は「B52は核爆撃機で、通常の飛行機と同じ扱いはおかしい。事前協議を求めるべきだし、飛来するなら非核証明書を出させるべきだ」「日米韓共同演習は、日米首脳会談でも合意した拡大抑止強化の一環で、核による威嚇が目的だ」など批判しました。
日本共産党の山添拓参院議員が同席し「日本は非核三原則という国是を持っている。飛来させるべきではないが、今後くるときは核兵器を積んでいないと証明書を出させるべきだ」と追及しました。
(しんぶん赤旗2024年4月24日付より)